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2013年4月23日の感想。
第二次世界大戦のとき、ひたすらお国を思って生きてきた女の子が、敗戦後に国より自分が生きることを最優先する人たちをみて絶望して自殺するという、芥川賞受賞の小説。まあ極端な、と裏表紙のあらすじ読んで、さっとカゴに戻そうと手を伸ばしたとき、ああ、でもこれってぜんぜん過去のことじゃないんじゃってパラっとめくってみた。
戦後の経済成長時は絶対的存在が国や天皇から、企業や、右肩上がりであり続ける(と思っていただけ)経済にすり替わっただけで、中年の自殺者の多さから、あながち極端なことじゃないのではとちょっとこわくなった。
戦後は経済成長という新たな神様があったからよかったけど、今って明確なものがないんじゃないか。
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