表参道から徒歩10分の場所にある根津美術館に行ってきた。
根津美術館は、根津嘉一郎という東京の複数の私鉄の社長に就任した鉄道王の異名を持つ実業家。
根津嘉一郎が集めていた美術品を、息子が邸宅で公開したのが根津美術館の始まりだそう。
http://www.nezu-muse.or.jp/sp/about/index.html
ふらっと行って、特別展「はじめての古美術 絵画のテーマ」を観てきた。
http://www.nezu-muse.or.jp/sp/exhibition/index.html
特別展について
http://www.nezu-muse.or.jp/sp/exhibition/pdf/list_subjects.pdf
出品リスト
この企画の趣旨は、西洋画に比べると地味で敷居の高い日本画に興味を示してもらうための取り組み、とのことで、わかる、私も。でも自分の国の美術品のこと知っておきたいし、それらにまつわる歴史にも触れたい、今日この展示でよかった。
と思い見てみたものの、やさしく紹介とのことだけど、私の基礎知識もしくは読解力がなさすぎるのか、正直解説文を読んでもよくわからなかった。。
あ、殷の時代、なんか懐かしい単語、聞いたことある…!という具合で、そこから深い理解につながることはなかった。
あと、取り扱ってる作品が紀元前のものから江戸時代のものまであって、かなり幅広くて見応えがあった。幅広すぎてついていけなかったのかもしれない。
表参道という立地に加え、テーマが日本の古美術、趣ある日本庭園があるからか、こじんまりとした展示スペースのわりにはけっこうな人、とくに外国人観光客が多かった。
これ以上の人がきたら混雑で大変なことになりそうだけど、古美術をもっと認知してもらうのであれば、歴史の基礎的な知識、時代の説明や用語の説明があった方がいいのではと思った。
韓国、中国の方は、それらの知識があって、理解できてるのかもしれない。もしくは、日本だとあまり仏像を見て美しいと思う人は、モネやルノワールなど印象派の絵を見て美しいと感じる人より絶対的に少ないと思っているのだけど、海外だとエキゾチックでインタレスティングな対象と認知されてて、見るだけでおもしろいのかもしれない。
あと、吹き抜けてスペースのある一階は写メOKにしたらSNSでインバウンド需要ありそうなのにな…と思った。
ZOZOの前澤社長しかり財を築いた人は、なぜアートを蒐集するのだろう。
私はポストカードあるいはこのような展示会で見るだけで十分、手に届くようになったら、ほしくなるのかな。
あと、これも立地が立地だからかもだけど、渋いテーマのわりに若い人が多かった。
日本画を見にきた人は、なにが目的で来てるのだろう。この展示を見て、何をどう理解したのだろう。展示スペース入口に掲載はしていたけど、主催者はどのレベルまで理解してほしいと思っているのだろう。テレビの街角インタビューよろしく、ひとりひとりに聞いてみたい気分になった。
若い層に向けて、美術を知るワークショップなど開いたら需要ありそう、ビジネスにはならないかもだけどなにかおもしろいことできそうだなと思った。
展示を見終わったあと、庭園も軽く一周した。表参道にいることを忘れそうな空間で癒された。
根津美術館はショップも展示料金を払わないと入ることができないみたいで、次いつ来れるかわからないし、記念に根津美術館オリジナルのマスキングテープと、和紙でできたテープを購入した。