「床上げは産後1ヶ月経ってから」と言われるように、出産後1ヶ月はできるだけ家事をせず、育児のみにして、極力身体を休めたほうがいいとされています。
よって、東京で働く地方出身者が妊娠した場合、里帰り出産をして1ヶ月実家にいるか、東京で出産したあと、1ヶ月ほど親を東京に呼んで手伝ってもらうかのいずれかをとり、両親に家事をしてもらい育児に専念する方がほとんどかと思います。
しかし、東京で出産することした(*1)私の場合
夫婦ともに実家が東京から遠いのと、両親が高齢でそもそも手伝ってもらうことが出来ず、夫婦2人で家事育児をせざるを得ませんでした。
産後すぐの2人きりの育児は想像以上にハードで、はじめは2人とも崩壊するのではないかと思ったほどでした。
(*1)里帰りだと4月に保育園に預けられることになった場合、12月末産まれのため生後3ヶ月で保育園に預けることを考えると、東京での育児に慣れるまでの期間が短すぎることと、職場復帰にあたっての復帰面談などの準備期間を考慮し、東京で出産することにしました。
そんな環境でも夫婦2人でなんとかやってこれたのは、出産でお世話になった病院で助産師さんに、産後に母子が入院できる病院について教えてもらう機会があり、意外と産後すぐに利用できるサービスが多いことを知っていたのが大きかったのかもしれません。
目次:
出産直後から利用できるサービス
①悩みを相談できる:保健師または助産師による訪問(「こんにちは赤ちゃん訪問事業」)
②母子で宿泊できる:宿泊型ショートステイ
③家に助産師さんを呼んで子どものお世話をお願いできる:子育て訪問支援事業
まず区に連絡して、利用できるサービスがないか聞いてみる
まとめ
私が住んでいる文京区だと、出産直後から利用できる以下のようなサービスあります。
出産直後から利用できるサービス
①悩みを相談できる:保健師または助産師による訪問(「こんにちは赤ちゃん訪問事業」)
乳児家庭全戸訪問事業(こんにちは赤ちゃん事業)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/kosodate12/01.html
乳児家庭全戸訪問事業ガイドライン
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/kosodate12/03.html
こちらは区のサービス、というより児童福祉法で定められている全国の自治体で取り組みのある事業で、お母さんに育児状況や悩みなどをヒアリングすることで、産後うつ病や児童虐待を予防するといったもの。
保健師さんいわく知らない方が意外と多いそうです。
というより、区から母子手帳を受け取るときにもらう資料のなかにその案内が入っているので、区から事前に案内されているのですが、出産の頃には忘れてしまう方が多いそうです。(私も忘れてしまっていました)
②母子で宿泊できる:宿泊型ショートステイ
文京区では以下の施設を利用することができます。
八千代助産院
産後すぐから産後4ヶ月未満までに利用することができます。授乳や母親の食事を用意してくれるため、ゆっくり休むことができるそうです。1泊2日~6泊7日以内(1回のお産につき通算して7日以内) で、費用は1泊2日 18,000円。その後1日ごとに 9,000円加算されます。
割高な印象ですが、近くにこのようなサービスがあるだけでも心の支えになりました。
大げさに聞こえるかもですが、出産で歩くのも困難なほどダメージを受けた身体で昼夜問わず2,3時間おきにくる授乳をこなすだけでもかなり辛いものなので、
宿泊型ショートステイ事業詳細
http://www.city.bunkyo.lg.jp/kyoiku/shussan/ninshinshussan/neubora/sangoshortstay.html
世田谷に住んでた友だちが、世田谷にある同様の施設を利用し絶賛していたのを出産前に耳にしていたにも関わらず、いざ自分が出産したときに全然思い出せなかった。。
いざこういうサービスありますよ、と紹介されないと記憶がつながらないのは歯がゆいばかり。。
③家に助産師さんを呼んで子どものお世話をお願いできる:子育て訪問支援事業
区が指定するベビーシッターサービスが受けられます。児童1人につき1時間1000円、1日4時間まで。
利用には回数券が必要で、生後すぐから利用することができ、1歳までに48枚利用可能です。
利用する理由は特に問わないため、美容院へ行くのに見ていてほしい、といった理由でも使用OKだそうなので、気軽に使えそうです。
このベビーシッターサービスは、区によって内容が異なるようですが、基本的にどの自治体でも同様の事業を行っているみたいです。
まず区に連絡して、利用できるサービスがないか聞いてみる
じつは②宿泊サービス③ベビーシッターサービスは利用したことがないのですが、本当にムリだったら頼れるとセーフティネットのようなサービスを知っておくだけで、だいぶ気持ちが楽になりました。
といっても、すでに育児中の方はどんなサービスがあるのかを調べるというのも負担だったりしますよね。
まず、自治体の育児を統括する部署に連絡するのがおすすめです。
私の場合、夫が出生届を提出したときに両親の援助が得られないことを相談したことが、これらのサービスを知ったきっかけでした。
まとめ
これから育児に突入する方も、余裕があるうちに所属する自治体のサービスを調べておくと産後精神的にも肉体的にも余裕がないなか少しでも負担を軽減することができるはずです。
法律により定められており、必ず実施される保健師さんか助産師さんによる家庭訪問サービスや、それ以外にも文京区だと育児を任せてゆっくり身体を休めることができる宿泊施設、理由問わず利用できるベビーシッターサービスを利用することができます。
区によって内容は異なりますが、同等のサービスがあるようです。
まずは区に相談して、どんなサービスがあるのか聞いてみるのがおすすめです。
①の訪問できてくれた保健師さんによると、出産の高齢化に伴い、両親が高齢で援助が受けられない方が増えており、私たち夫婦のように両親の助けを得られない家庭はレアケースでなく割りと多いのだそうです。
少しでも育児の負担が減って、楽しい育児ライフを送るようになりたいです。