ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が会社の人間関係で困らないための本
この本に書いてある「困ったこと」に身に覚えがあるものをピックアップして、まとめた。
報連相、指示を受けたとき、会議と3つのシーンで起こりうる困ったことやトラブルを挙げ、なぜそのようなことが起きるのかと、対策をまとめた。
報連相
内容
うまくまとめて伝えることができず、言いたいことはなに?と怒られてしまう。
原因:大事なことを取捨選択するのが苦手。
対策:「報連相シート」を使う
以下に、本に記載していた報連相シートの記入例を書き写しました。
頻度
タイミングを見計ることができない場合や、相談すべき事柄なのかどうか判断基準が明確でない場合、コミュニケーションを躊躇する。
対策:自分の仕事の状況をタイムラグなく共有することが大事
・進捗の区切りを報告する日を、タスクの締切日前にあらかじめ設定
・1日1回、進捗がなくてもかならず状況を上司に伝える
タイミング
表情を見計らって話しかけるのを躊躇してしまう…
原因:他の人の感情を汲み取るのが苦手
対策:1人でいるときならOK。逆に、チームで仕事しているときはNG。
会議
話についていけない…
原因:聴覚過敏。自分にとって重要な情報を自動的に分別する力が弱い。聞き分けできない状態が常時続くとストレスがたまり、身体的にも疲れやすくなる。
対策:会議前に「事前資料」をつくる。
自分に関係のあることに集中力を絞る
事前資料のサンプル(Googleスプレッドシート)※書き写すのを忘れてそのまま図書館で返却してしまった。。手元に届いたらまた書く
しらける発言をしてしまう…
原因:考えの多様性、認識の違いから生じる。
対策:①自分の立ち位置、②タイミングに気をつける
そもそも会議とは…それぞれの立場の人が自分の範囲で意見を出し、一度決まったことは全体の方針として受け入れて仕事を始めるための場。
よって、意見した内容が本人が担当している仕事内容と関わりのない場合や、すでに決まったことに異を唱え覆そうとすると、問題になる。
対策:①まず自分の担当する仕事のなかで意見する。期待される意見を意識すること。
例:デザイナーなら、どんなデザインなら満足してもらえるかを考えて意見。製造部門なら、デザインが実際に商品化できるかどうかという観点から意見する。
②問題点を明らかにして皆に解決策を考えてもらうことが肝
指示を受けたとき
言われたとおりにやっても怒られる
原因:耳からの情報処理が苦手、似た経験に基づき無意識にその経験で埋めてしまう…
対策:①仕事を始める前に指示者と認識のすりあわせ
・そのまま復唱
・相手が使った表現をそのまま使う(言い換えは相手にストレスを与える)
・締切を明確にする(あいまいな概念を捉えるのが苦手なため)
・数を入れた確認を意識する(例:資料を1部、12時までに)
・自分がすることを具体的に
指示を聞いてもなにをすればいいのかわからない…
原因:明確なスケジュールに沿って行動するのは得意だけど、計画を立てること自体は得意ではない
対策:業務整理票をつくる
業務整理票のサンプル(Googleスプレッドシート)※書き写すのを忘れてそのまま図書館で返却してしまった。。手元に届いたらまた書く
頭に入ってこない
原因:音声情報の処理が苦手。意図を読み違う、理解できない。
対策:聞き返す!(間違って進めるより、いやがられてもその場で聞く方がまし!)
音声入力アプリも手。
※本では別のアプリをオススメしていたけど、精度的にはこちらの方がオススメ。

参考文献
